いわがねぜんまい (岩根銭巻)
学名 |
Coniogramme intermedia var. glabra |
日本名 |
イワガネゼンマイ |
科名(日本名) |
イノモトソウ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
無毛鳳丫蕨(ムモウホウアケツ, wúmáo fèngyājué) |
科名(漢名) |
鳳尾蕨(ホウビケツ,fèngwěijué)科 |
漢語別名 |
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英名 |
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2023/04/04 多摩森林科学園 |
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2009/06/21 上越市春日山 |
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辨 |
イワガネゼンマイ属 Coniogramme(鳳丫蕨 fèngyājué 屬) には、約20種がある。
イヌイワガネソウ C. × fauriei(C. japonica var.fauriei)
キソイヌイワガネソウ nothos. kisoensis
コダマイヌイワガネ nothof. kojimae
オオバノイワガネゼンマイ C. fraxinea
ホソバイワガネソウ C. gracilis(C.japonica var.gracilis)
イワガネゼンマイ C. intermedia
イワガネゼンマイ var. glabra(C.fraxinea var.intermedia, C.taiwanensis;
無毛鳳丫蕨)
ウラゲイワガネ f. villosa
var. intermedia(普通鳳丫蕨・中華鳳丫蕨・大葉狗牙七・黑虎七)
チチブイワガネ f. nosei
イワガネソウ C. japonica(鳳丫蕨・日本鳳丫蕨・大葉鳳凰尾巴草)
フイリイワガネソウ f. flavomaculata
ウジョウイワガネ C. procera
なお、今日の中国・臺灣では、鳳丫蕨(ホウアケツ,fèngyājué)を鳳了蕨(ホウリョウケツ,fèngliăojué)とし、鳳丫蕨は俗名とするようだ。さりながら、丫(ア,yā)は物の枝分れした所、あるいは枝分れした物そのものを指す言葉であり、さればこそ「鳳丫(鳳凰の分れた尾羽)のような形をした蕨」の意味をなすので、鳳了蕨では言葉として意味をなさないように思われるが如何。 |
イノモトソウ科 Pteridaceae(鳳尾蕨 fèngwěijué 科)については、イノモトソウ科を見よ。 |
シダ植物については、しだを見よ。 |
訓 |
「和名ハ岩が根ぜんまいノ意、本品ハ其狀頗ルいはがねさうニ類スルヨリ乃チ其種ト相似
タル名、曾テ予ノ下せしなり」(『牧野日本植物圖鑑』)。 |
『植物學大辭典』(1918,商務印書館)は「蛇眼薇 Gymnogramme(ママ) javanica,Bl. イハガネゼンマイ。」とする。今日では、Gymnogramma javanica は オオバノイワガネゼンマイ Coniogramme fraxinea のシノニムである。なお、蛇眼薇の名は、蛇眼草から来たものであろう、イワガネソウの訓を見よ。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・朝鮮・漢土・千島・樺太・インドシナ・ヒマラヤに分布。 |
誌 |
中国では、根状の茎を黑虎七と呼び、薬用にする。 |
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